痛風をもたらしやすい物質

痛風発作の原因と言えば、尿酸塩が関節に溜まると痛風発作になりますが、他の臓器にも溜まります。なかでも皮下にたまりやすく、皮膚の下に結節ができます(痛風結節)。痛風結節はまれには脊髄にたまり神経症状の原因になる事もあります。腎臓も尿酸が溜まりやすく、高尿酸血症や痛風の人は腎機能に注意が必要です。さらに、痛風の患者さんでは心血管障害や、脳血管障害などの生命を脅かす成人病を合併する割合も高いのです。痛風発作の激痛は「尿酸が体に溜まっているよ、治療が必要だよ」という神様の警告と考えるべきでしょう。

他には、タバコとアルコールという物質も痛風をもたらしやすいと認められています。
タバコ
タバコも痛風に影響を与えている因子の一つとしていつも多くの人に重視されていません。喫煙するとき、肺がダメージを受けると、ガス交換機能が低下してしまい、代謝に必要な新鮮な空気を取り込めなくなってしまうために、心臓の機能も低下していくことになります。また、タバコに含まれるタールやニコチンはガス交換の際、血液中に取り込まれ、
血管壁に血栓となってこびりつく事で血管の機能を低下させる可能性もあります。それで、血液の流れが悪くなると、結晶化した尿酸を上手に排泄することができません。そういう場合、痛風が発作するリスクが高いと言われています。

アルコール
アルコール類の飲み物を多く摂取すると、痛風の発症を引き起こしやすいと報告されてきました。それは体がアルコールを分解するときにも、尿酸が作られてしまうからです。アルコール類の飲み物の中でも特にプリン体を多く含むものがビールですが、人によっては僅かな量でも尿酸値が高くなり、痛風発作が起こる場合があります。特に過量飲酒は痛風になる確率を高めたり、すでに症状が見られる場合には尿酸値が高くなることで発作が起こります。