痛風の歴史について

現在、日本では痛風患者が100万人を超え、そのうち数万人もの女性が痛風の症状に苦しんでいることがありますが、それでも男性よりは圧倒的に少ない数です。女性が痛風になりにくいのは、女性ホルモンの働きによって、男性よりも尿酸値が低くなるためです。男性の平均尿酸値が、3.5〜7.0mg/dlなのに対し、女性の平均尿酸値は、2.4〜5.8gm/dlと1.0以上低い数値です。高尿酸血症と診断される基準値の7.0mg/dlを上回る女性の割合はかなり低くなります。

アジアの国々でも痛風は現在急に増加しています。台湾では昔より痛風がたくさんと言われます。太平洋のポリネシア諸国は遺伝の関係で、もともと痛風患者が非常に多い事が知られていました。中国でも、特に沿岸部では痛風患者が急増中です。東南アジアの諸国やインドでも増えているようです。アジアで痛風が急増している理由は、食事内容の変化だと考えられています。栄養事情が良くなりしばらくすると増え、戦争などで栄養事情が悪化すると減少します。

痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。医学研究が進み、良い薬も開発されたため正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。これを高尿酸血症と言います。それを放置すると、ある日突然、足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて痛みだします。痛みは激烈で、耐えがたいほどの痛みです。